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アルミニウム合金の時効析出について

2018.11.07
アルミニウム合金の時効析出について

アルミニウムの熱処理は、強度を増すことや強度を下げることなどの種類があります。

製品を完成させる目的に応じてアルミニウム合金を選択し、熱処理工程を行います。

アルミニウム合金の強度を増すために、「時効処理」と言われる方法を行います。

溶体化処理後、そのまま置いておくことを「自然時効」と呼びます。時間が経過すると硬さが増していき、ある程度の硬さになるとそれ以上は硬くなりません。

また、積極的に加熱して時効処理を行うことを「人工時効硬化処理」と呼び、アルミ合金の種類によってその温度と保持時間は違ってきます。

時効硬化については、アルミ合金によって硬化するものとしないものがあります。

展伸材では2000系、6000系、7000系などで、鋳造材ではAC2A、AC2B、AC4A,AC4Cなど様々な種類のものがあります。

時効処理では、GPゾーンや中間相などが形成され、色々な相の析出現象が生じます。

人工時効硬化処理では、ピークの硬さというものがあり、加熱を続けると硬さは低下します。

その状態を顕微鏡で確認して分析するメーカー様もあります。

ある材質で熱処理の特性がわかり、それを製品化して熱処理する場合は、炉内への入れ方や実態(実体)測定を行って理論値に近づけるような方法を見つけていきます。

お客様から依頼された熱処理の製品について、ひとつひとつ丁寧に、そして確実に熱処理を行っています。

試作品や個人のお客様からの1個だけのご依頼もございます。

その他、色々なご相談についてもお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせをいただければと思います。

よろしくお願いいたします。