2020.12.23
熱処理の保持時間について
一般的に、アルミニウムの熱処理における温度と保持時間には規格があります。
それは、「その温度と時間で熱処理をするとうまくいく」という目安になります。
あまり厳密なものではありませんので、たいていは温度については±5℃ぐらい、時間については±5分ぐらいというイメージです。
これは、あくまでも目安であって、お客様によっては±3℃以内という場合もありますし、鋳物のように±10℃ぐらいでもうまく出来るものがあります。
あくまでも製品の用途やバラツキの問題は製造メーカーの意図する仕上げのために熱処理を行いますので、最終的に決めるのはお客様ということになります。
特に何も言われない場合には、温度は±5℃、保持時間は-0分、+5分で作業を行っています。
また、保持時間についてはアルミニウムの資料などでは保持時間が8時間となっているものがありますが、実際はその製品が温度に達してからということですので雰囲気温度ですと少し長くなります。
温度と時間を正確にする場合には、実体(実態)試験を行って、製品の温度を直接測定するやり方になります。
アルミニウムの熱処理に関するご質問等はいつでもお受けしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせをいただければと思います。
よろしくお願いいたします。