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ADC12のアニール処理について

2021.04.28
ADC12のアニール処理について

アルミニウムの熱処理でADC12のアニール処理については熱処理の温度の規格は色々な会社でそれぞれ違っています。

アニール処理の主な目的は「歪取り」「安定化処理」「応力除去」というように言われているものになります。

ADC12はダイキャストで使われる材質で、製品の用途は自動車に使われる部品やゴムなどの金型もあります。

特に200℃以上の環境で使用する場合に、変形して精度が狂うことがあるために事前に熱処理を行います。

事前に熱処理を行うことで、内部の応力が取り除かれます。そのときに目で見てもわからないぐらいの場合が多いのですが変形します。

切削加工を行う前に応力を除去しておいて、それから加工を行うと製品の精度を保つことができます。

「歪取り」「安定化処理」「応力除去」という名称は、どれもその状態を指しています。

また、これらの熱処理を「焼なまし」「焼鈍(しょうどん)」と呼ぶ場合もあります。通常は硬さが柔らかくなる熱処理を指す言葉ですが、それによって応力も除去されるので同様の部分もあります。これらをまとめて「アニール処理」とも呼ばれています。

アニールは英語で「anneal」で、「焼き戻す」「なます」という意味です。

通常、「アニール処理」と日本で言われているのは、単なる応力除去で硬さが低下しない熱処理と、硬さが低下する熱処理のどちらでも使用されています。

弊社で、お客様から熱処理のご依頼をいただいたときには、指定の温度があるかどうかをお聞きして、もし無い場合には使用目的をお聞きして最適な温度で熱処理を行っております。

よろしくお願いいたします。