2021.12.22
実体温度測定について
弊社では、主にアルミニウムの熱処理をおこなっております。
例えば雰囲気温度で熱処理をする場合には、500℃で3時間と電気炉の温度・保持タイマーを設定します。
この場合、炉内の温度分布にはバラツキがありますので、雰囲気温度が500℃に達した時点でも実際の製品の温度はまだ400℃だったりする事もあります。
実際の熱処理では製品の温度管理がとても重要ですので、雰囲気温度よりも実体温度を中心に考えていきます。
実体温度測定では、製品に穴をあけ熱電対を取り付けて熱処理をおこない、炉内の製品の温度がどのようになっているかを確認します。
製品の形状や詰め方にもよりますが、だいたい500℃に達するのに、炉の中の場所によって1時間から2時間くらいの時間差があります。
その為、例えば実体で500℃で3時間保持という規格の場合には、電気炉の保持時間設定は4時間から6時間になります。
もちろん、弊社だけで温度条件を決めるのではなく、お客様の要望を第一にしておりますので、何かご相談等がありましたらいつでもお問い合わせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。