2023.06.14
アルミ熱処理の変形
今週も新規のお客様からお問い合わせのご連絡をいただきました。
アルミニウムの熱処理、「T4」や「T6」といった作業では変形が起こる事があります。
「T5」作業の場合は、応力除去の目的もあるため、変形が起こっても目に見えるレベルの変形ではありません。
板の熱処理の変形はやってみなければ何とも言えないのですが、厚さが薄いものほど大抵の場合は変形します。
どのように炉にいれたかによって、どう変形するかは様々なパターンがあります。また、リブが入っていたり、角が折り曲がっているような形状は変形が少ない傾向にあります。
変形の対処法として、鉄の板などで挟む事もありますが、それでも変形は起こります。
場合によっては水で冷却した後、ハンマーで叩いて修正する「矯正作業」がありますが、精度はそれほど精密ではありません。
製品の入れ方や、治具の置き方、新しい治具の制作など、事前にご相談を受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
(記事作成 高野)