2023.10.22
量産前の試作について
アルミニウム熱処理で、試作品の熱処理をお願いされることがあります。
例えば、アルミニウム製品を熱処理した場合の変形等の影響を知りたいときには、2個から10個て程度で、熱処理後に加工工程をおこなう試作のときには、30個から100個程度で処理を行うことが多いです。
また、熱処理条件を調べる為には温度と保持時間を変えながら複数回熱処理をおこないます。
熱処理条件を調べる試作は、製品に直接、温度測定用のセンサー(熱電対)を取り付けて、3ヶ所から12ヶ所程度を測定して、最適な温度条件を探していく作業を行います。
その際、温度の測定場所によりバラツキがある場合は、治具への製品の詰め方を変更しながら熱処理条件を探します。
したがって、量産開始のときは、温度測定試験の結果をもとに製品の詰め方、設定温度、保持時間を決定し、作業標準書を作成してそれに従って作業をする事になります。
アルミニウム熱処理に関して、色々なご相談をお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)