2023.11.22
硬さ試験機について
アルミニウムの熱処理の合否判断のひとつに硬さ測定があります。
弊社では、ブリネル(HB)試験機とロックウェル(HRB)試験機を使用して硬さ測定を行っております。
ブリネル(HB)試験機は、10㎜の鋼球を500kgの重さで押し付けて出来たくぼみの直径を専用の拡大鏡で測定し、換算表から硬さを求めます。
(ブリネル試験機)
ロックウェル(HRB)試験機は、小さな球を製品に押し当てて出来たくぼみの深さを求める方法です。
(ロックウェル試験機)
しかし、製品の形状によって試験機にうまくセット出来ない場合や製品が大きすぎて測定出来ない場合があります。
そのような場合、弊社ではブリネル式のハンディタイプの硬さ試験機を使用して測定しております。ハンディタイプの試験機は、試験機の検定が受けられないものなので、あくまでも参考値の扱いになります。ただ、試験片で精度を確認し、ブリネル試験機との比較も行っておりますが、特に問題ございません。製品に測定痕が付いてしまうと困ってしまうお客様もいらっしゃるので、測定方法や測定場所など事前に確認させていただいております。
(ハンディタイプのブリネル試験機・拡大鏡)
アルミニウムの熱処理や硬さについてなどご質問やお困りの事がございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。
(記事作成 堀越)