2025.04.16
丸棒や丸パイプの熱処理について
アルミニウム合金の熱処理を行うときに、丸棒や丸パイプの形状の製品があります。
気をつける点としては、変形することです。
特に丸パイプの場合には素材や形状、肉厚に関係なく変形が起こります。特に溶体化処理の場合です。T5などの歪取りや安定化処理のときには、それほど大きく変形することは無いのですが、それでも寸法が違ってくることがあります。
変形というのは、曲がることと、真円が楕円になることです。
短くて肉厚の素材は曲がることはありませんが、楕円になる可能性があります。
その場合には専用の治具を使って熱処理を行ったりしています。
曲がる場合の対策としては、丸パイプをまとめて縛って熱処理をすることで曲がりが抑えられることがあります。
弊社では色々な形状を考慮して、そのときに最適な熱処理方法を提案させていただいております。
いつでもお気軽にご相談していただければと思います。
よろしくお願いいたします。
(記事作成:森)