2025.05.14
大型炉でのアルミニウム製品の熱処理について
弊社の熱処理炉の中で1番大きな炉は大型炉になります。
大型炉の有効寸法はW2,000×H1,500×L3,500mmになります。
T6・T4熱処理の際に使用する治具の有効寸法はW2,000×H1,100×L2,500mmでクレーンを使用する為、最大重量は1tまでとなります。T5熱処理の場合はクレーンを使用しない為、最大重量は2tまでとなります。
先日、L3,000mmのA6063材のパイプをT4熱処理させていただきました。弊社では、丸型炉でT6・T4熱処理した時の焼入れは約60秒以内としておりますが、大型炉での焼入れは約1分半~2分程かかってしまいます。
2000系や6000系のアルミニウム製品は焼入れのスピード(急冷)がとても大事です。焼入れに時間がかかってしまうと硬さが入りにくくなってしまいます。その為、大型炉でT6・T4熱処理を行う際は、焼入れに時間がかかってしまう為、製品の温度が出来るだけ下がらないように治具へのセット方法などを工夫しております。
弊社では、小さな製品から大物の製品まで様々な熱処理をさせていただいておりますので、アルミニウム製品の熱処理で何かございましたらいつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。
(記事作成 堀越)