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加工前と加工後の熱処理について

2025.09.24
加工前と加工後の熱処理について

アルミニウムの熱処理は、製品を作る工程の中の一部になります。

熱処理のタイミングは、前工程と後工程によって異なります。

先日、お客様から「加工が終わった製品に熱処理をするのと加工前の素材に熱処理をする2種類あるかと思いますが、

他社様はどちらが多いですか?」とご質問をいただきました。

弊社では、ほぼ加工前の製品や素材を熱処理させていただいております。多くのお客様は熱処理後に加工を行ってらっしゃいます。

熱処理の種類によって異なりますが、T6熱処理の場合、溶体化処理の水冷却時に製品は柔らかくなっている為、加工後の製品ではキズやダコンなどが発生しやすくなってしまうので、キズやダコン防止の対策が必要になります。

熱処理工程の中で加工と言うと主に矯正作業などがあります。

弊社では、T6熱処理の場合、溶体化処理後の水冷直後にハンマーなどを使い、矯正作業を行い、製品が硬くなる前(4時間くらい)に矯正作業を終らせております。

T5熱処理の場合は、熱処理前に矯正作業を行ってもいいように思いますが、熱処理前に矯正作業を行ってしまうと応力除去の関係で寸法が変化してしまう場合がございますので熱処理後に矯正作業を行っております。

加工前でも加工後でも熱処理は可能ですので、ご相談などございましたらいつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)