2026.01.07
非熱処理型合金とは
アルミニウムの熱処理では、高温に加熱をしてから水の中に入れて急冷をする溶体化処理を行う方法があります。
鉄などでは「焼入れ」と呼ばれますが、強度を増すために行います。
水冷のあと、そのまま常温で自然に時効させるのをT4、人工的に時効硬化させる処理を行うのをT6やT7という質別記号で表します。
では、どのアルミニウム合金もこのような処理で硬さを増すことが出来るかというと、そうではありません。
アルミニウム合金に含まれる銅やマグネシウム、亜鉛などが比較的多く含まれている、いわゆる「熱処理型合金」と呼ばれる材料が対象となります。
たとえば、2000系、6000系、7000系やAC4Cなどの鋳物用合金、そしてADC12などのダイキャスト製品などは熱処理によって硬さを増すことが可能です。
これらの合金は、高温で加熱をすることで過飽和状態になり、そのまま急冷することで過飽和状態が維持されます。その後に時効硬化処理を行うことで析出物が生成されることで硬さが増すことになります。
つまり、アルミニウム合金の中にどのような成分が含まれているかによって、熱処理で強度を増すことが出来るかどうかが決まります。
アルミニウムの熱処理について、何かご相談がある場合には、いつでもお気軽にご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
(記事作成:森)

