2026.09.30
JIS規格外の熱処理のご相談も受けています。
アルミニウムの熱処理は材質によって保持温度と保持時間が規格で決められています。
溶体化処理については保持時間は文献にありません。
そして、日本の規格は元々はアメリカの規格(Aluminum Association、ASTM、SAEなど)に由来しています。
また、アルミニウム合金のすべての材質に熱処理の規格があるわけではなく、代表的な材質についての規格があります。
それらは、どちらかというと「推奨されるもの」という値で、「その温度と時間で熱処理を行うと、硬さがこれぐらいになる。」というものです。
それなので、希望する硬さが違う場合には設定も変わってくるということではありますが、現実的には「この材質をT6すると、この硬さ」という標準的な数値で理解されていますので、特に詳細な打ち合わせをしなくても材質によって温度と目標の硬さは固定されています。
それを踏まえた上で、先日はA6000系のアルミ合金で「変形を最小限にしたい。硬さは規格よりも軟らかくてもいいのでテストをしていただけますか。」というご相談がありましたので、熱処理の方法を規格から少し外れた設定にして熱処理をさせていただきました。
結果は良好で、硬さは規格内に収まりました。
また、以前は「アルミ板を焼鈍して軟らかくしたい。」というご要望がありましたので、そのときにも通常と違う温度と時間で熱処理をしたところ、今までよりも軟らかい結果となりました。
鋳物では変形や割れなどで少し熱処理の方法を変えると改善される場合もございますので、何か「こうしたい」というご希望があれば、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成:森)

