2024.06.12
定期点検についての動画を作成しました。
月次点検・週次点検の動画を作成いたしました。
弊社はアルミニウムの熱処理を行っておりますが、その業務の中で必要な事についての点検項目があります。
どの項目を月次にするか、どれを週次にするかというのは長年のノウハウの中で試行錯誤をしながら行っています。
最近は、項目についてはほぼ変更はありませんが、必要に応じていつでも変更するようにしています。
月次点検については、毎月1日と決めていますが、それはToDo管理の目安という面もあり、忙しいときには翌日になる場合もあります。
ここ数年は毎月1日に行っているので問題はありませんが、過去に翌日に行ったことを監査で指摘されたことがあります。
ただ、厳密に毎月の初日に行う必要はなく、あくまでも目安として設定しているもので、1週間ぐらい遅れても問題は無いような項目です。
規則として作成するには「毎月、1日~6日の間に行う」という一文を入れれば良いのかもしれませんが、スタッフには出来れば1日に行ってほしいという思いもありますので、そこはあえて基準は作っていません。
監査する方の経験などによって判断が異なる部分もありますが、監査については今まで気が付かなかった事を気づく機会でもあると感じます。
以上です。
アルミニウムの熱処理に関する相談はいつでも受け付けておりますので、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
(記事作成 森)
2024.06.05
昇温時間と保持時間について
熱処理では、昇温時間+保持時間=加熱時間ということが言えます。
昇温時間とは、例えば500℃で熱処理を行う場合に、炉内の温度が500℃に到達するまでの時間です。
保持時間とは、500℃で5時間保持したい場合に、500℃に到達してからその温度をキープする時間です。
熱処理の温度条件として、500℃×5Hなどと表記します。
弊社ではバッチ炉を使用して、アルミニウム熱処理をおこなっております。
バッチ炉は、加熱した製品を炉から取り出した後に別の製品を入れる為、すでに炉が暖まっているところに製品を入れることになります。
アルミニウム熱処理の場合、保持時間は常に一定ですが、昇温時間は状況により変化します。
週末の炉を止めていた場合などは、室温からの昇温になるからです。
昇温時間が変化しても、製品への影響はありませんが、保持時間と保持する温度は非常に重要になります。
アルミニウム熱処理について、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
(記事作成 横田)
2024.05.29
アルミニウム製品のお問合せについて
おかげ様で多くのお客様から、アルミニウム熱処理や矯正作業についてのお問合せやご相談をいただいております。
先日、「今までとは違う材料を購入し、加工しているが製品が硬すぎて加工しずらく、製品の反りがすごくて半分以上が不良品になって困っている。熱処理と矯正作業でどうにかならないか。」とご相談をいただきました。そこで「加工しやすく、応力除去する。」という事で焼鈍処理を行いました。温度条件も数パターンで行い、熱処理後に確認程度の矯正作業を行い、納品しました。お客様から「今回の製品は全て良品です。残りもお願いしたい。」とご連絡をいただき、お役に立てた事が嬉しかったです。
また現在、交通事故で破損し、大きく歪んでしまった橋の欄干の矯正作業を行っております。実際に熱処理や矯正作業やってみないとわかりませんが、アルミニウム製品でしたら何でもやってみる!と言うのが弊社です。
弊社では、アルミニウムの熱処理依頼だけではなく、ご相談のお問合せでもお答えできる事でしたら、お答えさせていただいております。また、個人のお客様のご依頼・ご相談でも問題ございません。
アルミニウム製品の熱処理やお困りな事がございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。
(記事作成 堀越)
2024.05.22
「高品質」について
アルミニウムの熱処理における「高品質」とは、どのようなものかについてお話をします。
基本的には、「顧客要求事項を満たす」という昔からある言葉が基本です。
その上で、たとえば100個の製品を熱処理したときに硬さのバラツキが少ないとか、矯正の精度が高いなどの品質があります。
弊社の熱処理炉は空炉(何も入っていない状態)で500℃に加熱したときに炉内の12点を測定すると±3℃以内の性能です。
元々は炉の製造メーカーでしたので熱処理炉は自社製で、炉内の温度分布にはこだわりがあります。
そして、お客様からお預かりした製品を熱処理するときの並べ方の工夫などで温度分付を良くするようにしています。
アルミ熱処理では、設定した温度と時間の工程を行いますが、そのときに色々なノウハウによって完成度が高まります。
お客様から指定された硬さの基準内であれば問題は無いのですが、それでも硬さのバラツキは少ないほうが製品の安定度が高まります。
また、傷・ダコンをつけないように丁寧に扱ったり、お客様からの要望に応えるなど品質面だけではなくサービスの面でも高品質を目指しています。
今後ともよろしくお願いいたします。
2024.05.15
作業の立ち合いについて
アルミニウムの熱処理や、矯正作業の依頼をうけて、お客様からの要望で、「実際に熱処理をするところを見せてもらえないか」・「矯正作業に立ち合うことは出来るか」等の希望が良くあります。
その場合には熱処理を行う日程について打合せをさせてもらい、お客様の都合に合わせて日時・時間を決めております。
また、矯正作業の場合には、溶体化処理後すぐに作業をおこなう為、お客様の来社される時間に合わせて炉から出るように予定を立てます。
治具への製品のセットや、硬さ測定などに関しても、もちろん立ち合いは可能です。
製品の反りやダコンの有無や、炉内の製品の温度を測定する実体温度測定などにも、実際に立ち合っていただき、その場で確認をしていただく事も多いです。
作業の立ち合いの希望は、試作品や初物品のときが多いですが、量産中の製品でも熱処理作業・矯正作業の立ち合いはいつでも可能ですので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)