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6063アルミ合金について

2022.05.11
6063アルミ合金について

先日、A6063の熱処理についてお問い合わせがありましたので、今回はA6063材の特徴を説明したいと思います。

このA6063は何に使われているかと言いますと、高い耐食性と複雑な断面形状を作りだすことが可能なことから、主にアルミサッシをはじめとする建築物の内外装用材としてよく使用され、汎用性がありますので、色々な製品に使われているようです。

A6063はアルミにマグネシウムとシリコンを多めに添加した合金で加工性と耐食性の高さが特徴です。

加工性では、押出加工性が良いため、高密度かつ高品質な製品を作ることができます。

また耐食性では、アルミニウムが酸素と結びつきやすい性質を持っていて、アルミの表面に酸化膜ができます。

この膜によって腐食から守られ高い耐食性を維持しています。

また、アルミの純度が高いものほど、均一な酸化膜を作ることができます。

ただし、熔接には注意が必要です、表面を覆っている酸化膜が原因で十分な強度で熔接されない場合があります。

仮に表面に付着した酸化膜を除去せずに熔接すると溶解池表面に膜が浮いたり、膜の巻き込みが生じ、熔接性が悪くなります。

加えて、アルミの長所である熱伝導性の関係で、溶接箇所だけでなく周辺部位まで熱で強度が低下してしまいます。

A6063を熔接する場合にはビス、リベット、ボルト結合による構造組み立てが行われる傾向にあるようです。

 

 

アルミ全般的について何かご質問などございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。