2025.06.11
作業の立ち合いについて
アルミニウムの熱処理のご依頼をうけて、お客様から「実際に熱処理するところを見せてほしい」・「矯正作業に立ち会いたい」等のご要望がよくあります。
その場合には、事前に熱処理をおこなう日程について打合せをおこない、日時・時間を決めて作業をいたしております。
矯正作業の立ち合いの場合には、溶体化処理の直後におこなう為、お客様の来社される時間に合わせて炉から出るように作業予定を立てます。
また、お客様自身で矯正作業をおこないたいというご要望にも喜んで対応させていただいております。
熱処理治具への製品を詰める際に一緒に詰めたい、硬さ測定など立ち合いに関しても、もちろん大丈夫です。
立ち合いについては、量産前の試作時のご希望が多いですが、すでに量産している製品の熱処理作業や矯正作業を見てみたい場合等でもお気軽にご連絡いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)
2025.06.04
雨の日の配送について
もうすぐ梅雨の時期になり、雨の日が多くなります。
雨の日は、お客様からお預かりした大切なアルミニウム製品を濡らさぬように気をつけながら作業をしております。
弊社では、配送時のトラックでの積み下ろしの際には、パレットや網パレットに大きな袋(ガゼット袋)を被せております。被せるだけですと、フォークリフトで移動中に風でめくれてしまう為、場合によっては袋の下を縛るか、ラップを巻いてめくれないようにしております。
ゲリラ豪雨のような大雨の時に、お客様が製品をお持ちした際は、工場内にトラックを入れていただき、そこで積み下ろし作業を行う事もございます。荷台にシートをかけるのをお手伝いさせていただく事もございます。
アルミニウム製品は、水に濡れてしまうと腐食して白く粉をふいたり、黒く変色してしまいますので雨の日はいつも以上に気をつけなければなりません。
配送に関しては、自社便だけではなく、運送業者様へほぼ毎日依頼させていただいております。その際も自社便同様に気をつけております。
アルミニウム製品の熱処理など、お困りな事などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。
(記事作成 堀越)
2025.05.28
規格外のアルミ熱処理について
アルミニウムの熱処理については、JISなどの規格があります。
例えば、鋳物のAC4Cは溶体化処理の温度は約525℃となっています。
「約」が付いているのは、元のアメリカの規格が「F」になっているため、それを日本の「℃」に変換するときに端数が出たからだと思います。
いずれにせよ、ぴったりの温度では無く、誤差があるので問題はありません。
溶体化処理については、保持時間は特に指定は無いようです。弊社では、今までの経験から決めていますが、熱処理をする前にお客様とお話をさせていただいています。
特に、焼鈍(焼きなまし)については一般的な規格よりも高温にしたり保持時間を伸ばすことで、さらに軟らかくなることがありますので、場合によっては少量の試験なども行う場合があります。
アルミ熱処理における、保持温度や保持時間については変更することも可能ですので、もしご要望があればご相談させていただければと思います。
どちらかというと、規格よりも硬くするのは難しいですが、軟らかくするのは可能と考えていただいて良いと思います。
その他、熱処理に関するご相談などがございましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
(記事作成:森)
2025.05.21
アルミ熱処理製品の配送について
2025.05.14
大型炉でのアルミニウム製品の熱処理について
弊社の熱処理炉の中で1番大きな炉は大型炉になります。
大型炉の有効寸法はW2,000×H1,500×L3,500mmになります。
T6・T4熱処理の際に使用する治具の有効寸法はW2,000×H1,100×L2,500mmでクレーンを使用する為、最大重量は1tまでとなります。T5熱処理の場合はクレーンを使用しない為、最大重量は2tまでとなります。
先日、L3,000mmのA6063材のパイプをT4熱処理させていただきました。弊社では、丸型炉でT6・T4熱処理した時の焼入れは約60秒以内としておりますが、大型炉での焼入れは約1分半~2分程かかってしまいます。
2000系や6000系のアルミニウム製品は焼入れのスピード(急冷)がとても大事です。焼入れに時間がかかってしまうと硬さが入りにくくなってしまいます。その為、大型炉でT6・T4熱処理を行う際は、焼入れに時間がかかってしまう為、製品の温度が出来るだけ下がらないように治具へのセット方法などを工夫しております。
弊社では、小さな製品から大物の製品まで様々な熱処理をさせていただいておりますので、アルミニウム製品の熱処理で何かございましたらいつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。
(記事作成 堀越)